新卒でwebディレクターになっても大丈夫?

筆者はwebディレクターとして新卒で入社する前、webの知識はほとんどゼロでした。
大学時代は、the文系の学生という感じで浅く広く色んな分野の授業を受けていたので、大学では何を勉強していた?と聞かれてもこれというものを応えることができない状態でした。
もちろんweb関連ことは一切学んでません。
デザインのセンスも、コーディングの知識も全くありません。
その状態でいきなり、WEBディレクターとして入社しました。
結論、それでも何とかなりました。
WEBの知識がゼロな分苦労をする場面もありましたが、それでもディレクターとしても仕事は何とかやっていけました。
なぜなんとかなる?

ディレクターは、<お客さん>と<実際にモノを作る人>の橋渡し役です。
実際にモノを作る側のデザイナーやエンジニアのようにいきなりセンスや技術を求められるわけではありません。
誰かが作ってくれたモノをお客さんに上手に渡してあげることができればいいのです。
(実際にはwebディレクターの仕事はもっと複雑ですが、新人の仕事としてはこう思っておいて大丈夫)
例えば、1枚のキャンペーンページ制作を例に挙げます。
まず、お客さんに「来月から始まるキャンペーン用のwebページを作って!」という依頼をディレクターが受けます。
↓
「作って」と言われたので、デザイナーにデザインを作るよう依頼します。
↓
そのデザインをもとに、web用のページとして実装するようエンジニアに依頼します。
↓
完成したwebページを、お客さんに提出します。
これならディレクターはいらないじゃないか!お客さんが直接デザイナーやエンジニアとやり取りすればいいじゃないか!と思うかもしれませんが、実はディレクターの存在はとても重要です。
webディレクターに必要なのは、技術よりもコミュニケーション能力

お客さんとデザイナー・エンジニアの間に立って、それぞれを上手に繋いであげるのがディレクターの重要な役割です。
どう繋いであげるかによってプロジェクトがスムーズに進むかどうかが決まるのです。
先ほどの1枚のキャンペーンページ作成の例をもとに、ディレクターがどのようにお客さんと制作側をつないであげるのかを説明します。
■お客さんからページ作成の依頼を受ける
<ディレクターがやること>
ディレクターは、どんなページにしたいのかの具体的な要望をお客さんから引き出す必要があります。
誰に向けたページなのか、どんな目的を達成したいのか、どんな情報を訴求したいのか等、WEBページを作るにあたって必要な情報をお客さんから聞き出します。
この情報の精度によって、できあがった制作物がいかにお客さんの期待通りになるかが決まります。
この時点で要望を上手く吸い上げられず、制作メンバーに上手く連携できなかったら「思っていたのと違う!」!という事態が発生してしまい、いちから作り直しなんてことも…。
■デザイナーにデザインを依頼する
<ディレクターがやること>
このキャンペーンページのターゲットは「○○」だから、ページのテイストとしては、ポップな感じで、
イメージは他社参考でいうとこんな感じ。
というように、お客さんからの要望をかみ砕いた上でデザイナーに伝えます。
デザイナーはこの情報を基に、デザインを起こしていくためディレクターの伝え方次第でデザインの出来上がりが変わってきます。
そして、上がってきたデザインがお客さんの要望をきちんと反映しているかをディレクターがチェックします。誤字脱字がないか、ユーザー視点で見てわかりづらいデザインになっていないかなどを確認します。
そして、そのデザインをもとにお客さんとにすり合わせをして、必要であればデザイナーにフィードバックを戻します。
■デザインを基にエンジニアに実装を依頼する
<ディレクターがやること>
ただ「デザインを基に実装してください。」とエンジニアに連携するだけではWEBページはできません。
デザインはあくまで”平面上の見た目”です。
実際のWEBページは、ボタンをクリックすると他ページに遷移したり、メニュー一覧が表示されたり、画面上にポップアップが表示されたり、、など様々な動きをします。
何をしたらどのように動くのかを細かく決定した上でエンジニアに実装を依頼するのです。
ここでもお客さんとどういう動きにしたいかをすり合わせて、正確にエンジニアにその要望を伝える必要があります。
そしてwebページが出来上がったら、お客さんに提出する前にディレクターがチェックをします。
見た目はデザイン通りになっているか、問題なく要望通りの動作をするかを確認します。
このようにして、お客さんと実際に制作する人を上手につないでいくのがディレクターの仕事です。
そのため必要になるスキルは、技術というよりは情報を聞き出す力・伝える力といったコミュニケーション能力が重要になってくるのです。
したがって、新卒1年目でもコミュニケーション能力を上手に発揮すれば、何とか仕事がやっていけるのです。
ここでいうコミュニケーション能力はTVタレントのような、面白い話をして場を盛り上げるようなトーク力を言っているわけは有りません。人の話を上手に引き出し、正確に伝える力です。
ただ安心してください。いきなり高度なコミュニケーション能力を求められるわけではありません。
これは業務を経験しながら徐々に身に着けていけばいいものです。
新卒1年目の実際の業務はまずは単純なものからスタート

実際は、新卒1年目でいきなり新規のWEBページ作成のディレクションを一から任されるわけではなく、もっと単純なものから始めていきます。慣れてきたら徐々に難しい案件を担当していきます。
例えば最初のうちは、すでに出来上がったテスト段階のwebページの動作チェックなどの業務を任されることが多いです。(このチェックの作業をデバックと言います。この用語はよく使うので覚えておくといいです。)
仕様書通りにwebページが作られているかをディレクターがチェックするのです。
誤字脱字はないか、正しいリンク先に遷移するか、期待通りの動作をするか、表示に崩れが起こっていないかなどを、仕様書を照らし合わせてチェックしていくのです。
新卒1年目に求められるスキルは?

・報連相(報告・連絡・相談)
どんな仕事においても基本中の基本ですが、「報連相」は重要です。
ディレクターは人と人の間に立つ仕事です。そのため、いろんな人に与える影響が強くなります。
お客さんに対しても、上司に対しても、制作メンバーに対しても、事細かく報告・連絡し、少し懸念点があればすぐに相談することで、プロジェクトに与える悪い影響を最小限にとどめることが大切です。
・コミュニケーション能力(しっかり聞いて、正確に伝える力)
これは「報連相」にもつながりますが、プロジェクトにかかわるメンバーが見な共通の認識を持って一つの制作物完成まで導けるよう、いろんな人とコミュニケーションを取り抜け漏れなく正確に伝える必要があります。
まとめるとこう!
特別な技術が無い新卒でもwebディレクターになれます。
新卒のwebディレクターに求められるのは、技術よりもコミュニケーション能力や正確さです。
お客さんや社内の制作メンバーと上手にコミュニケーションをとりながら、プロジェクトがスムーズに進むよう橋渡しをします。
制作物の品質を保つように、上がってきた制作物を正確に検証します。
この経験を積みながら、徐々に色々なスキルを身に着け新しい業務を任され優秀なwebディレクターとしてスキルアップしていきます。